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■f-TULについて

腎・尿管結石症の新しい治療戦略 f-TUL について

泌尿器科部長 江口 二朗

※各画像は、クリックすると拡大表示されます。

当院泌尿器科では、1990 年に体外衝撃波砕石術(ESWL)を県北地区では初めて導入、経尿道的尿管砕石術(TUL)や経皮的腎砕石術(PNL)の内視鏡手術(図1)も行い、多くの腎・尿管結石症患者さんの治療をしてきました。いずれも優れた手術治療法でお腹を切って結石を取り出す手術(切石術)に取って代わるものでした。しかしながらTUL では治療中に尿管の結石が腎臓内に上昇してしまってESWL へ変更になったり、ESWL では決して大きくはない結石に2回、3回と治療をしても効果がなかったり、砕石片が尿管に長期間とどまったりすることがあり、またPNL では血管の塊である腎臓に比較的大きな穴を開けることで多くの出血をきたすこともありました。

当科で2008年6月より開始したf-TUL は胃カメラのように軟らかい軟性腎盂尿管鏡とホルミウムヤグレーザーとの組み合わせによる新しい治療法です。従来金属製の硬性尿管鏡で行っていたTUL は内視鏡を尿道から膀胱、尿管へ挿入して、結石を直接カメラで確認しながら少しずつ砕石あるいは抽石する手術法です。硬性尿管鏡の性質上その観察範囲は限られ、患者さんによっては尿管の途中までのこともあり腎臓内まで充分にみることができません。これに対して軟性腎盂尿管鏡では腎臓内まで充分に観察でき、結石をホルミウムヤグレーザーで砕石(図2)して抽石することができます。f-TUL では腎・尿管のほとんどすべての部位の結石をより高い確率で、より安全に治療することが可能になりました。できる限り砕石片の回収も行うので、今までより短期間での結石消失も期待できます。

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